2017 3/12 荒川出合 3ルンゼ ブライダルベール左の滝

ブライダルベールの左奥(右岸側)に2PのVIクラスの滝があると聞いていたので、二日目はそちらへ行ってみることにしました。


前日に偵察した感じでは丸々太って登れそうでした。しかも前日に"ブラべ"の核心ピッチをリードしたペコマが「今日はちっぺdayで良いよ」と言うのでワクワクさんです!
でも一応確認してみたら「両ピッチリードして良い」というわけではないみたい^_^;

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朝ご飯を食べてテントを撤収。幕営したところは路肩が広くなっていて、はたらくくるまもビバークしてました。


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3ルンゼ出合にはチャリが2台あってすでにブラべに取り付いているパーティが居ました。そこから左へ回り込んで行ったところに、ありました!3段になっているけどこれで1P分かな?2P目らしきものはとりあえず視認できません。


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その更に奥も凍ってるけど、つららは細くかろうじて地上に届いてるくらい。。これはやばそう!


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でもこっちは何とかなりそう。今日はちっぺdayということで、1P目と2P目、どっちが面白いのか判断つかないからとりあえず1P目をリードさせてもらうことにしました。


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1段目はシャンデリア状ですがそれほどスカスカでもなく、表面のつららを2層ほど壊せばすぐ良い氷が出てくる感じ。隠されたホールドに狙いをつけて手前の氷を叩き壊し、アックスの確かな感触を感じて「ひゃっほー」とか言いながらカウンター。たのしー!


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ってエキサイトしてたら、落氷に耐えかねたペコマが「もう無理」って言ってビレイ点を作り直し、ハングの下に逃げ込んで行きました。

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1段目のバーチカルを抜けていったん傾斜が緩むと2段目全体がよく見える位置に来ます。む?これは下から見た感じより悪そう・・。
ハング下に育った氷は上5メートルくらいを除いて完全に岩から離れており、厚みもあんまり無い様子。氷柱状の真ん中は水がしたたっていて微細なクラゲの集合体、ラインにはし難い。行くなら右か左だが、どっちも結合の甘そうなつららの集合体。右か、左か・・右か、左か・・。よくよく見ていたら右のほうが若干氷が白くて硬そう。上部は右側に岩が迫っているので、直上した時より早く安心できるのも右側だ。右に決めた!

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シャワークライムで毛手がすぐさま濡れ始めるが、気温が高くあまり気にならない。
しかし出だし10mくらいは思った以上にスカスカ!何度もアックスをふりながら、このまま壊し続けてたら全層なくなっちゃうんじゃないかと思うくらい。スクリューもガリガリいってくれるのは初めの数センチのみ。あとはスカスカスカ〜・・。何度かトライして、疲れるから諦めた。安心できるプロテクションがとれるまではそろりそろりと攀じ上がり、ヒヤヒヤしながら危険地帯を突破。ふぅ〜しびれた!


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3段目はとくに難しいところはなく、ロープスケール45mほどで1P目終了。あ〜楽しかった!!


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そして、あった!2P目あった!!こちらも短いけど面白そうです。

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情報の少ない場所を登るのはワクワク感が違うね!



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絵になる!けど木が邪魔!



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サクサクっと登り、お昼前に登攀終了。右岸側の木で懸垂して、奥に見えていたヤバそうな滝のラインを降りました。



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だから昨日に引き続いての晴天の中、美しい北岳バットレスを眺めながら、




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こーんな恐ろしい下降になってしまいました。




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2回目は滝の途中でアバラコフ。実地ではじめてアバラコフフックを使ったペコマは超楽しそうです!


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今シーズン、まとまってアイスをやってみて、自信もついたしアイスクライミングというものが何となくわかった気がしました。ヘルムケンフォールズみたいな奇妙奇天烈な凍り方でない限り、自然のアイスがハングすることはまずないので、難しさという点ではデシマルにしておそらく5.11くらい止まり。真面目にやっていればすぐに最難クラスに到達してしまうのでしょう。つまりその先にあるのはミックス、ドライ。「氷パート=癒しパート」というのも今なら納得できる気がします。
でも難しければ良いというもんでもないし、氷にはいろんな質があったり自然の造形美があったり、年や時期によっても形や難易度が違ったり、アイスならではの面白さがあるんだと思いました。
とりあえず、これでまた山の行ける範囲がぐっと拡がったと思います。

次の週末は層雲峡の予定。
そして4月はもっともっと山に行こうと思います!
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2017 3/11 荒川出合 3ルンゼ 夢のブライダルベール アーリースプリング

かの有名な"ブラベ"がよく凍ってるという情報を得て登りに行きました。


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開運隧道から荒川出合まで9kmの林道歩き。トレランシューズで行きました。

先週ついにThe North Faceのアイシクルビブが見るも無残な壊れ方をしたところに、タイミングよく認定山岳医ユニフォームとして団体購入したPeak Performanceのヤッケが届いたので、早速この週末にデビューです。

足が全開に開くので暑くても大丈夫!たぶんアイゼン履いたままでも着脱可能。あと、トイレは背面サスペンダーを外すタイプでこちらも使用感GOODでした。
何より素晴らしいのは、ペコマとのペアルックからやっと卒業できたことだね!


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荒川出合から先は正にシーズン初めの除雪の真っ最中で、はたらくくるまの脇をすいませんって感じで通りながらアプローチ。出合から3ルンゼまでが思いのほか近くて通り過ぎてしまい、3ルンゼより上流にテントを設営しました。
登攀準備して"ブラべ"へ。おー!凍ってるねー!


シーズン初めから比べたら格段に慣れてきた今。かの有名な"ブラべ"も威圧感ゼロ。1年前にはこんなのリードするなんて想像もつかなかったのにな。行けるところが広がるって本当に素敵!
・・っていうか、今年のブラべが成長しすぎなんでしょう。核心の2P目も全面氷結してて寝てるし、なんか簡単そうです。グレードはよくわからないけどVIとかないでしょう。
こうなったらポーラーサーカスとか、でかくて長いのを登るつもりでスピードアタックだね!目指すはユージさんのNoseスピード記録超え!(むこう1000mでこっち100mだけどね!)


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とか思ってたら2P目を賭けたじゃんけんに負けてしまった。。
やっぱりじゃんけんは気持ちだ。
ということで1P目をちっぺリードでスタート!

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ペコマのストップウォッチで計測とかしてみる。結構頑張ったのに、それでもリード30分近くかかってしまった。
氷は硬くて表面が割れたりするけど安心感バツグン!


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高度感最高!北向きだから日当たりを気にせずお気楽で登れます。この薄暗い感じ、露出感、なんかカナダで登ったルイーズフォールに似てる!


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そして2P目。ペコマリードです。流石は「アイスは簡単」「動きが単調で面白味を見出せない」と豪語するだけあって(笑)、楽そうにサクサク進んで行きます。


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フォローで登る。シャンデリア状とはいえ、つらら同士がよく結合していてサクサク登れる。でも楽しい。やっぱりじゃんけんは勝っておくべきだった。いついかなる時もじゃんけんには勝たなければ駄目だ!


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ペコマは某氏の記録を読んで「ビレイは灌木」と信じ、某氏の真似をして「残弾1になるまで叩き込んだ」そうだが、「えー、灌木まで行けないし!」ってなったそうな。
見ると確かにトラバースは悪そう。最後の数メートルは傾斜が寝て易しいし、この悪いトラバースをする位ならスクリュー残してランナウトするよね、って感じだ。
「念のため1個残しといてよかったよ〜。だからこのビレイ点ね、すごく微妙だよ!」と楽しそうに語るのだった。



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ラストのピッチはちっぺリードで、フォロー合わせ14時半くらいにトップアウト。登攀開始が約10時半だったから4時間かかっている。この10倍はあるNoseの記録に遠く及びませんでした!!


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懸垂はブラべとアーリースプリングの間の灌木帯を降りて、70m2回で地上まで。いっぱい木を折ったりして奮闘的な下降でした。新しいヤッケが早くも真っ黒!(涙)


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この時、時間は15時半。まだ暗くなるまで2時間半ある!ということで、ヘッデン二人で1個なのにアーリースプリングに取付きました。後で知ったけど、上を登っているのも青鬼の二人でした。
結氷稀というアーリースプリングですが、この日はとても安心感のある厚い氷でただただ快適なクライミング。でも夕闇迫ってるのと2Pで登ったのとでふくらはぎ激パンプ、息も絶え絶えトップアウト。


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懸垂はさっきと同じラインで降りましたが途中で完全に陽が落ちました。ヘッデンは1人1つ持った方が良いよね!
ということで充実の1日でした!


明日はついに本命にトライ!
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2017年2月26日 日光月山 雌滝 登攀

夜はダム泊で宴会。今回は貸し切りです!
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明るいうちから飲むの楽しいね!つまみ、お酒、果物まで持ち寄り続々、大充実のディナー♪
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かんぱ〜い!!


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メインはクックパッドで見つけたネギ塩豚鍋にしてみました。夜遅くまで途切れる事無くクライミング談義に花を咲かせ就寝。た、たべすぎた。くるしい・・・・


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翌日曜日、私とペコマは朝一でまず雌滝に行きました。


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じゃんけんで勝ったほうからリード開始。1、2Pを繋げて登ろうとしたら60mでは足りず、最後の数メートルは同時登攀になってしまいました。


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3P目の核心部をペコマがリード!真ん中が水っぽく見えたので右端の氷柱状に取り付きます。ストロングスタイル!


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下部の氷質が悪くちょっと苦労してました。そこさえ越えればあとはお散歩気分で日だまりの抜け口へ!



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下降中に雄滝1P目を登る青いヤッケが見えました。写真ではちょうど太い木の幹の陰ですが・・。つまり2P目を懸けたじゃんけんはI原さんが制したということですね(笑)。


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降りてから無名滝を見に行ったら酷い事になってました。大崩落があったようで、エクストレイル級の氷塊がゴロゴロ。素早く記念撮影だけして退却しました。


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雄滝に戻ってみると、おー登ってる登ってる!かっこい〜


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まっちゃんフォローでハング越え中です。絵になるねー。
I原さん・まっちゃんペアのあとからS谷さん・Y内さんペアも登って行きました。

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無名滝で遊べず、まだお昼過ぎで手持ち無沙汰なのでもう一度、今度は違うラインからちっぺリードで雄滝1P目のみ登りました。上の4人が3P目へ抜け充分離れるのを待って開始です。フォールラインをなるべく避けて真ん中左よりから凹角へ。しかし昨日より明らかに緩んでるし、午後になってどんどん日当りよくなっちゃってます。じりじり登ってたら途中で氷壁を真っ二つに横断する巨大なクラックを通過し、完全に気持ちが萎えました(笑)。


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帰り際、一段とほっそりした?雄滝を振り返る。充実の二日間でした!

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2017/2/25 日光月山 雄滝 登攀

2年前に青鬼として発表し、新版アイスクライミングにも載った日光月山西面にあるツインの大氷瀑。
2年前は1、3Pをリードさせてもらったもののどちらもテンションが入り、傾斜の強い2P目は「こんなところをリードするなんて信じられない!」と思いながらフォローで登った思い出深い雄滝。
今回はどんな表情を見せてくれるのか、自分がどれくらい太刀打ちできるのか、ワクワクさんです!


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2年前にこのエリアを訪れている青鬼メンバー5名と、日光月山は今回がはじめての強強ワールドカップアイスクライマーI原さんも加わり総勢6名によるわいわい合宿です!青鬼まっちゃんの声かけで計画が進んで行きました。
除雪が入らないと雪に閉じ込められる可能性もある場所なので、フォレスターとエクストレイルの2台に乗り合わせて突撃です。


しかし2月上旬の冷え込みを最後にぽかぽか陽気が続く関東平野。この週末も日光有料道は雪一つなくお日様キラキラ。
アイスピックとアイゼンの前爪をビンビンに尖らせて来たことを早くも後悔し始めます・・!



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ダムへ向かう林道は除雪ばっちり。ところどころ凍結も。途中、目指す夫婦滝が見えました!
いた。いたにはいた!でも何だか黒っぽく透けてて薄そう〜・・!?とりあえず行くだけ行ってみよう・・。
車内では転戦先候補が続々挙っていくのでした(笑)


ダムに先客はナシ。さっそくエクストレイルが深雪にハマって牽引などのドタバタがありつつも、パッキングをしてアプローチすることにしました。


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雄滝に到着。うーん、なんか細い!これは〜どうなの?みんな若干ひきぎみです^^;



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確かに2年前の立派な氷結をみているだけに今日のは何とも心細いお姿。「あらら〜・・」「これは〜・・ヤバいですね〜〜(苦笑)」としばし雄滝を見上げ口数が減る一同。私も「かなり際どいクライミングになるのかな」と不安になりつつ登りたい気持ちは抑えられません(笑)。


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近くで見れば意外と良いってこともまあまああるので、接近してよくよく見てみる。1P目はラインを選べばなんとかなりそうです。2P目は・・カーテンの厚みは何とか。左側を水がじゃーじゃー流れてるのは2年前と同じ。氷質は・・ここからだとよくわかりませんがつららの結合が甘そうには見えます。
とりあえず1P目終了点からはバンドを降りられるので、1P目の中程で進退窮まらない限り敗退は可能です。
「2P目はやめたほうがいいと思う。少なくとも僕はリードしないよ!」と引き気味のペコマ。
まっちゃんI原さんペアも「今日はひとまず雌滝でいいから、どうぞ」と譲ってくれました。
・・マジで?^^;ならば行くしかあるまい!!


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家で話し合っていたときは、じゃんけんで勝った方が2P目、負けた方が1、3P目ということで合意していました。しかしこのときのムードは8割方1P目で終了し降りてくるという感じになっていました。じゃんけんしたらペコマが勝って、1P目をリードすると言います。リードじゃんけんで負けたのは久しぶりですが、2P目をリード出来る好機ともとれます。とりあえず行ってみますかね!(ワクワク)


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ペコマがリードを開始!時間は10時半。午後になると陽が当たり始めるので早めに抜けたい所です。右寄りのラインどりですすみます。



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水流が透けて見える薄い氷を壊さぬよう、そっとカリフラワーに立ちこんで丁寧に高度を稼ぎます。でもアックスの刺さる音は安心感があり、氷は比較的しっかりしていることが伺えました。



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ビレイ中、様々な角度から見れば見る程に、2P目ぜんぜん登れそうという確信が強まり、不安は消えて行きました。同時に闘志メラメラです。よっしゃ、やったるぞ。ペコマがんば!


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フォローしてみると氷は予想よりも厚く硬かったです。アックスも気持ちよくきまり、1P目終了点へ。ついに目前に迫った2P目はやはり「いけそう」に見えました。さあ、どこから登りましょうか!


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2年前はおむすび型の巨大カリフラワーのてっぺんまで左へトラバースしハングを越えて行った我らが王子(もとい某A澤氏)。今回はペコマの助言もありアンカーから直上のハングが比較的弱点に見えて来ました。かっこよさ無視のワイド登り駆使で節約ぎみにハング越え!



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最近教則本とかで得た知識で氷のことがほんの少しだけ分かって来ました。この2P目は本当に面白い形に凍っているのですが、つららが結合してカーテンを形成するのに加えて左側をジャージャー流れる水しぶきによってスプレーアイスが形成されているのじゃないかと思いました。氷質はバッチリ!カナダで肝を冷やしたweeping wallのもろいつらら地帯に比べれば安心感抜群でした。2度ハングを越えると最後は素直なバーチカル。凹角状をいけば楽でした。
最後までバージンアイスを堪能。やったー完登だ!


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そして迎えた最終ピッチ。2年前に感じた威圧感はもうありません。それは人が登れる事が既に証明されてしまっているからっていうのもあるだろうし、自分自身の成長もあると思いたいところです。
正面は水が流れているので側壁の凹角を攻めました。ペコマリードで完登!



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マルチはこの高度感がたまりません!


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2年前はリードでテンテンになってしまったこのPをフォローで進んで行きます。そして終了点が見えました。
前回はもっと氷は厚くて雪も多く、最後は雪庇を切り崩して這い上がりました。
はじめに思ったのは、「ああ・・・・懐かしい!」
また来ました、この場所に。2年前に一緒に登った2人の笑顔が浮かびました。
クライミングって楽しいな〜!


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登攀終了は15時前。登攀時間5時間ほどでした。懸垂は60m2回で地上まで。隣の雌滝を下降中の4人が見えました。


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無事地上に到着。お疲れ様でした〜!さ、宴会宴会!♪




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2017/2/12 象の鼻 戸台 七丈ノ滝沢

2/11〜12で戸台へ登りに行きました。
大雪予報で米子を敬遠しての転戦でしたが、登れたようですね。
でも米子は1月のWinter Climbers Meetingで一度大雪敗退しているので、今回も挑戦する勇気はちょっと湧きませんでした。

ですがここ一週間の冷え込みはそれなりだったし、戸台の氷は期待できそうです。大物狙いで初日に偵察しようということになりました。

狙いは象の鼻か一番星だったので七丈ノ滝沢出合付近に幕営しようかと思ったのですが、面倒臭くなって結局丹渓山荘にしました。


テントを張ってから登れる装備を持って偵察に向かいました。知り合いのパーティは七丈ノ滝沢で幕営しておられました。

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まず見えてきた七丈ノ滝。登れそうです。



すると程なくして象の鼻も見えてきました。あれか〜!繋がってそうです。
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近づいてみると誰か登っていました。後から知りましたが知り合いの強強さんだったようです。
水がじゃーじゃー流れており、氷が中間で数mくらい途切れて岩肌が出ちゃってる七丈ノ滝F1の取り付きにザックがデポされていました。先行のトレースもここで終わっています。
・・登ったんでしょう。コレを。
私たちはフツーにその左の雪壁を登ってまきました。
この時点で明日は象の鼻に決定です。ワクワクさんです。
とりあえずトレースもつけておきたいし取り付きまで行こう!

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出た!象の鼻全景です。そりゃあもう当然ですがテンション鰻です。テンウナです。
ちなみに取り付きまで丹渓山荘から2時間でした。


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時間があったら駒津沢でも登って帰ろうか、とか言ってたんですが、絶対一番に取り付きたいので早く帰って飯食って寝る!ということにしました。取り付きにギアとロープ1本デポして引き返しました。早く登りたい!



まだ明るいうちに丹渓山荘に着きました。このチャンスを逃す手は無い。明日は晴れそうだし、陽が当たると危ないのでなるべく早いうちに登り切りたいところです。2時起き3時半出発の予定としました。となれば今夜も早く寝たいです。
アイゼン研いで、夕食の準備を開始。さてヘッデンでもつけるかね・・とボタンを押したところ、待てど暮らせど光らない。・・あれ?
異変に気付いてヘッデンを外し、あの手この手で格闘します。しかしうんともすんとも言いません。そう、この子、帰国後最初の週末に行った塩沢右俣でも何か急に暗くなったりして変だったんです。まだおろしたてのBDのicon。その時は「電池が冷えたせいかも?」とか思って、今回はリチウム電池にしてきました。でもそもそも元から何らかの欠陥品だったということでしょう。やられた。明日のアプローチ・・。満月だから何とかなるか!?


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というわけでペコマのヘッデンひとつの暗い夕飯タイムとなってしまいました。テントに入ったほうが明るいのでテント内で炊事。今夜は豚バラ白菜ミルフィーユ鍋ですよ!適当にやったらただの豚バラ白菜鍋になってしまったけれど!




ところでこの頃世間はバレンタイン一色でした。夕食の買い出しの時、そのことに気づいた瞬間、「あっ!」とちょうど一年前のことを思い出しました。そう、昨年のバレンタインもここで過ごしていたんです。某I氏と。バレンタインチョコをデザートに出したら、
『ええっ、いいんですかぁ〜、ペコマさんを差し置いて、ボクがこんな貰っちゃって〜・・』
すでに出来上がっておかしな口調になった某I氏のそのセリフが思い出されました。
ということは・・


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『うわっ!やられましたよ!ホントに居るんですね、ネズミ!』
と、その彼が翌朝かじられたフルグラの袋を見せてきたのも1年前、その後大雨からの大増水でスクラム徒渉にトライし流されそうになったのも1年前。


つまり立派な鹿の頭骨である「ヤマノカミサマ」が家に来て丸1年になるというわけです!!
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というのはまあどうでも良いのですが、今年もバレンタインチョコを歩荷しました☆



シメはうどん。スナック菓子にでかウインナー。チョコ、ウイスキー、とやっていたら他の2テントさんは先に寝てしまわれました。うるさくしてすいません。結局22時過ぎに就寝。翌朝も2時起床で一番早く起きガサガサやってしまいました。


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アプローチはペコマのヘッデンと満月に助けてもらいこなせました。明るくなる前に取り付きに到着。準備しているうちに陽が昇って来ました。前夜のテントですでにじゃんけんは済ませており、1、3Pがペコマ、2、4Pがちっぺ担当です。ペコマからClimb on !
抜け口がベルグラで悪そうでしたが無事抜けて行きました。


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トポにあったハング下でピッチ交代。ロープスケール40mだし、初登ラインと同じで来ているのは確かでしょう。ただ、2P目は明らかにブランクセクションがあります。そして昨日のクライマーの登ったあとは1段下のバンドから左へ伸びていました。


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とりあえず氷をトラバースして岩セクションまで行ってみましたが、ハング下にクラックはあるものの岩ギアは持って来てないし、オール逆層の傾斜の強い岩セクションを5m以上のランナウトになりそうです。仕方なく最後のスクリューで振り子トラバースし、左の氷へ乗り移りました。フォローのペコマはヨセミテでさんざん練習したセルフロワーダウンを氷にロープ通してやってました。


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3P目は55mくらい伸ばします。露出感満点の氷をガシガシ登って行く気持ちのいいピッチです。そして登りきるとついに象さんが姿を現します。テンション鰻だね!!


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象さんどーん!
でかすぎる鼻で屹立しており、耳もダンボみたいに大きくて体は宙に浮いてます。おもしろ!



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私が興奮していると、「早く登ろう!」とペコマが言います。
「僕がついてからビレイ中に溶け出す速さがみるみる早くなってる!」と・・。
天気が良くて気持ちはいいのですが東向きの象さんには致命的なのです。
壮観をあまり堪能することなく準備し登り始めました。


出だし8mほどがバーチカル。左手は氷柱の側面でつららの集合体、右手は氷柱正面の水氷です。
左手はつらら破壊系、右手はレストのわずかな間にアックスが氷で埋まって行き抜けなくなるというクライミングで、スクリューセットもやや苦労しました。


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最後のほうになると少しずつ傾斜が緩んできて休めるようになってきます。パンプしたけどなんとかノーテンで抜け切りました。鼻が終わると次は耳(正確には耳の左の・・おでこ?)。岩に背中をつけてずりずり登ったら、昇天の氷柱のハングを巨大にしたみたいな傘氷に恐る恐る取り付きます。一応BDの黄色スクリューが突き抜けない程度の厚さがあって、打ち込むと予想以上に安心感があります。ここはほんの数手で超えて象の鼻完登しました。
(2P目が振り子なのでチームオンサイトとはいえないかな・・??)


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下降は左へトラバースしていって樹林帯の中を懸垂するのですが、なんか悪くて中途半端なところから懸垂を開始したら、結局同ルート下降っぽくなってしまいました。巨大なハングが沢山あるので懸垂ラインは注意が必要です。失敗すると笑えないドツボにハマる可能性あります。私たちは70mロープで行ったのですが、結局ルート上の残置アバラコフへ移動して3回でおりました。初めの70mは気が遠くなるようなロープ回収でした。ロープひっぱりのどさくさに紛れて久々にATCを落とし、ムンター懸垂というおまけまでついた・・。


丹渓山荘着は16時頃でした。帰りは満月が雲に隠れてしまって非常に暗い下山となりました。
新しいヘッデン、何にしようかなー。あ、あとビレイ器もorz
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プロフィール

chippe

Author:chippe
chippeのブログへようこそ!
2006.10 山歩きをはじめる。
2007.9 クライミングをはじめる。
山岳同人「青鬼」所属のゆるふわクライマー。

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