滑川大滝登ってきた!!

昨日、吾妻連峰の前川大滝沢にある滑川大滝を登ってきました!


当直あけだったので出発は遅く、入渓は11時、大滝登攀開始は11時半でした。


美しいナメを遡行していくと突如として現れたその大滝は、想像以上に高い場所から水が落ちており信じられない。明らかにヤバい!

よく巨大な滝は落ち口が遠すぎて水の流れがスローモーション的に見えるけど、この滝もそういうレベル。
しかもその巨大さは高さだけでなく、横幅もハンパない!城山南壁みたいな巨大な一枚岩いっぱいにどぉ~~~~~っと水が流れ落ちている!ヤバすぎる!!!!


正直、足がすくんだw

でも取り付きまで近寄って見ると上のほうは見えなくなり、その大きさが良く分からなくなるので登れたw


黒雲も集まってきており夕立が不安ではあったけど、まだしばらく天気はもちそうだったので登攀開始!



詳しいレポートは後日尾根の向こうにUPしますが、ここでは雰囲気まで。


1P目はpecomaリードで右の凹角からスタート!
1P目終わり頃に一か所緊張するスラブがあり、ハンギングだけど立てるスペースのある終了点へ。


2P目は私のリード。高度を上げていくと待ち構えるヘッドウォールが頭の上にぐんぐん広がって来る!

何なんだコレ、ヤバすぎる!

笑いが止まらない!!!!


やっととれたハーケンをテスティングすると、でっかい塊で岩ごとごそっと取れたりして。


笑いが止まらない!!!!


そして、最後は滝の流れのど真ん中を行きたいと言っていたpecomaのために左寄りにロープを伸ばしていくと超快適なテラスに到着!


滑川大滝1

いやっほぉ~~~~い!!!

私が前からずっと憧れていた、巨大な滝の途中でピッチを切る、というコレ!
コレ!
超楽しい!!!


しかしこの頃、ついに我慢しきれなくなった空から大粒の雨が落ち始めた。
でもそこまで本降りでもないし、空も若干明るいので通り雨だろう。
どうせ岩は濡れてるので少し降ったくらいでコンディションは変わらないし。
登攀継続。

pecomaが登って来て、ついに最終ピッチ!
pecomaはフラットソールに履き替えてかなり攻撃的な水流中のノープロトラバースを開始!すげえ!
(このピッチ残念ながらpecomaがカメラを持って行っちゃったので写真とれずorz)


と、頭上の大ハングから「わっしゃ~~ん!!」と大量の水が降ってきた。
何かな?と思ったら、その波は1回で終わりではなかった。
繰り返し繰り返し大量の水が降ってくるようになり、心なしか水量も増していっている気がする。

決死のトラバースをしているpecomaは気づいてないようだったが、明らかに水量が増えていっていた。
みるみるうちに、という表現がぴったりくる。
ほんの2分くらいで、さっきpecomaがトラバースした壁が水に埋もれてなくなってしまった!


私は最初「明らかに水量が増えてきてる・・あのトラバースできるかなあ。フラットソール履けばいけるかなあ」なんて思っていたが、そのうち「壁がなくなったwトラバース無理だろwpecomaが作った支点を信じて振り子トラバース?どうすんの?w」

しかしもうそういうレベルじゃなくなってきた水w
気づけば快適だったテラスも足元だけを残して4方を大量の水が流れている!


完 全 に 包 囲 さ れ たwwww


そうして自分のフォローの心配してる場合じゃなくなってきた。
pecomaはまだノープロ。だけど水の勢いがヤバい。


「ヤバいヤバい!pecomaが流されるwwwww」


流されたら下に見えてるテラスにグラウンドか?
気失ったら1/3で引き上げて・・介助懸垂?

・・この激流の中?



やめて落ちないでwww




「pecomaガンバぁ~~!!!!!」



しかし水の音が凄すぎて声は届くはずもなくw


ヒヤヒヤしながら見てたら、なんとかトラバースを脱して安定したpecomaは必死でプロテクションを一個とり、ロワーダウンするとジェスチャーで伝えてきた。

うんそうしようそうしようそうしようwwwwww



滑川大滝2
これが増水後。

ロープが伸びてる先が最後にpecomaが居たとこ。
ロープの手前の真っ白なとこがpecomaがトラバースした壁があったはずのとこ。
いや~危機一髪だったねwww



滑川大滝3
あせらず急いで脱出!!


雷鳴も轟き始めた。
Fairview DomeのRegular Routeの時と同じだしw
どんだけ雨属性www


あとちょっとのところで完登を逃したのは残念だったけど、普通では出来なさそうな体験ができた。
大滝のど真ん中で大量の水に取り囲まれるという貴重な体験w
次はもうしたくないけどw
雨って侮れないんだなあと身をもって学べました。
でも滝の上で降ってた雨はそんなに多くなかった。上流で一時的にかなり降ったのだろうか。


その後は同ルート下降したけどエメラルドグリーンに輝く美しいナメは見る影もない濁流に変わってたw


それにしてもあのラインは最高だ。滝の真ん中だし攻撃的だし。
ただ増水したら無理だろう。
今回敗退のため残置してしまったギアは9/9のリベンジで回収しに行く予定。
天気いいといいな。
東北はあんまり台風の影響受けなさそうだからその辺は安心だけど。


ゾクゾクするような大きい滝を初見で登っていく興奮!
恐怖と期待で呼吸は浅く、心臓バクバク!
でもいざとりついてみたら登れる、登れる!何これ楽しい!!!


ヨセミテ行った時も思ったけど、やっぱり「でかい」ってそれだけで価値がある!
でかいってイイ!すごくイイ!


はやくまた登りたいな~~!
テーマ : 登山
ジャンル : スポーツ

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遠恋の苦しみ

Yosemite3


私は愛しい人に側にいて欲しいタイプなので、遠距離恋愛は向いていない。


夏休みの終わりに愛する北アルプスと別れを告げるとき、あるいは週末に燃え上がるような恋をしたワイドクラックと別れるとき、いつも


「また来るからね!」


とその別れに涙する。


でも、今まで別れてきたどの恋人も、その気になれば週末に頑張って会いに行ける程度の遠距離だった。

しかしどうだろう。

確かにその気になれば行けるかもしれないが、ヨセミテは飛行機をぶっとばしても10時間。

余りに遠い。


私はヨセミテに完全に恋してしまった。
私のやりたいクライミングを見つけてしまった。

私はあそこで登れるクライマーになりたい。あそこで登りたい。

今回行って、次回の目標も具体的に定まった。
だからこれからの毎日は彼を思い、彼が今回私に教えてくれたことを常に考えながら登ろうと思う。


仕事の都合上考えても、たぶん会えるのは年に1回だろう。
織姫と彦星さながらだ。
1年に1回しか会えないのだから、次はもっと素敵な自分にならなきゃ。
日本のどこを探しても彼はいないけど、彼の面影はある。心の中に。

彼を思って登っていれば、いつだって彼と一緒に居られるはず。


彼の素晴らしいところはルックスはもちろんだけど、その懐の広さ、可能性の大きさ、そしてSなところ。
彼を意識することは、自分の総合的なレベルアップにつながる。


久しくスポーツルートに通うってことをしてないから、ここ数年フェイスのグレードは1回か2回の週末で登れる5.12前半どまり。この秋は久しぶりにグレード更新を狙ってみようかとも思っていた。

でも、ボルトの打ち込まれた壁は私の中でどんどん輝きを失いつつある。
ヨセミテで登ってそれがより顕著になった。


それはそれとして目的や楽しさがあるんだけど、今の私が求めるクライミングとはずれている気がする。

もっと彼に近づくなら、より困難な岩の割れ目を求めるほうが近い。
いっそのことフェイスの最高グレードより難しいグレードの岩の割れ目を求めたい。
岩の割れ目も、グレードが高くなってくるとフェイスムーヴが核心となることが多いだろうから、フェイスの困難さは必然的に追随してくる。だったらボルトはないほうがいい。


沢シーズンが終わって氷シーズンがはじまるまでは、そういう岩登りがしたいな。
もう頭の中は彼のことでいっぱい。


早くまた会いたいよ!
テーマ : クライミング全般(含ボルダリング)
ジャンル : スポーツ

Tag:フリークライミング  Trackback:0 comment:0 

初ヨセミテツアー終了!

Yosemite2


ヨセミテから無事帰国しましたー!


今回の目標はEl CapitanのEast Buttressでしたが、バレー内はヨセミテ滝が干上がるほどの酷暑だったので、クライミング2日目からはTuolumne Meadowsでのクライミングに終始しました。


ということでテン場はCamp4とTuolumne Meadows Campgroundのハシゴ♪
同じくビッグウォールを目指す日本人の方とも知り合え、アツいクライミングだけでなくアツい焚き火の夜も過ごせました。


クライミング出来たのは8/12~8/16の5日間。
やったマルチは

・Yosemite Vallay / Manure Pile Buttress / Nutcracker 5.8 5P ★★★★★
・Tuolumne/ Fairview Dome / Regular Route 5.9 12P ★★★★★(1日目雷雨敗退、2日目にRP)
・Tuolumne/ Daff Dome / West Crack 5.9 6P ★★★★★
・Tuolumne/ Tenaya Peak / Northwest Buttress 5.5 14P ★★★★

あとはショートルートで遊んだり水浴びしたりしました^^


懸案事項だった右膝のMCL損傷は、キョンや深い乗り込み以外ほとんど全てのムーヴをこなせた。下山で悪化させることもなかった。まだまだ本調子ではないけど今回やったマルチに出てくるくらいの簡単なムーヴなら問題なく出来たので十分楽しめました。


でもCamp4ボルダーでのセッションは見学のみ(´・ω・`)じー
pecoma含めみんなが楽しんでたV5の課題は面白そうだった。
あそこにいた他の外人より登れたと思うんだよなー
見せつけたかったなー
でも我慢した!!
来年行った時は絶対ボルダーもやったる!!


Yosemite1



それより何より学んだことは、世界の広さ、でっかさ。
Camp4は小川山のでかいVer.て感じだったけど、その「でかさ」が半端ないから全くの別物だった。
6年ぶりに見たElCapは、クライミング対象として改めて見るとその余りのでかさに背筋がぞくぞくした。
岩がでかすぎるから1Pも長い。日本では経験できない長さ。同じサイズがずっと続いててもギアは2セット。灼熱だったりびしょぬれだったりしてもカンケイなし!簡単なところは落ちない前提のランナウト。


そしてそんなうちらの下から何もつけず、チョークバッグだけぶらさげてフリーソロでするする登って来て、ぬいていく白人男性・・。


これがヨセミテクオリティ!!!(いろんなとこで会いすぎてそのうち驚かなくなった)


今やElCapも3時間かからないで登られている時代。きっとそういう人ってノーズのワンデイとか狙ってトレーニングしてる人なんだろな。ヨセミテの近所に住んでてしょっちゅう来てるのかな。
世界は広い。日本に居ると割と登れる方かもとか勘違いしちゃうけど、世界にはすごいやつが山ほど居るんだなと思った。「でかい」って重要だ。食い物はあんなにでかくなくていいけど。


来年は絶対秋に行く。
それで絶対ビッグウォールやる。
それまで、今回ヨセミテで学んだことを忘れないように登り続けてパワーアップする。
フリー能力じゃない。
やっぱり私に足りていないのは山能力。
日本にはでかい岩はないけど、沢や氷で同じことを学べるはず。


とにかく行って良かったよ~!
これからレポ書きます!
テーマ : クライミング全般(含ボルダリング)
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Tag:ヨセミテ  Trackback:0 comment:0 

俺は鬼のように飢えている

6/30に怪我をしてからずっと飢えている。

上半身の筋肉だけが無駄に育っていく日々・・・。



先週末はヨセミテ前の練習と称してペコマと小川山へ行った。
スラブを中心に登ったので、負傷中の片足をかばっては上手くフォール出来ないだろうと判断し、リードはやめた。
右足のハイステップが出来ないので何にもないところで刻んだりしながら、なんとか10台のスラブを登る。
全部じりじりムーヴと左足の片足スクワット、いい筋トレになった。
でもリードじゃないので小川山のミニマムボルトを堪能出来なかった。



日曜日に行った八幡沢左岸スラブのマルチで頂上に抜けたとき、灼熱に照らされるマラ岩が見えた。
ロッキーロードにトライしている人が居た。
ほんの数ヶ月前の、あのアツいクライミングが蘇って来て胸が熱くなった。



ああ、やっぱり来てよかった。と思った。



今、私のしたい「アツいクライミング」の対象は山に向いている。
これからまだまだ沢シーズンは続くし、その後は氷と雪が待ってる。


挑戦がしたい。冒険がしたい。
もっと全身全霊を込めた山行がやりたい。


その時々のレベルでいっぱいいっぱいだった山行は矢張りいつまでも心に残って、ことあるごとに蘇ってくる。
そういう山をやりたい。
そんなクライミングを今するとしたら、ある程度のリスクを内包したレベルの山行になると思う。
名のあるクライマーがやってるような、今までなら「背伸びしすぎじゃない?」って思っちゃうような。
でもこれからは背伸びしよう。背伸びを恐れてたら、いつまでたってもそれが本当に背伸びなのかどうかすら判らないままだもんね。



それを再確認させてくれた良き山仲間でありライバルのR君に感謝。
山行記録期待してます。



とりあえずヨセミテ出発までもうあと2週間をきった。
ヨセミテまでに今の私が出来ることは、膝のリハビリとイメトレ。
今日はイーストバットレスを妄想の世界で10回登ろうかな。


同人「青鬼」 chippe★ 
テーマ : クライミング全般(含ボルダリング)
ジャンル : スポーツ

Tag:アルパインクライミング  Trackback:0 comment:0 

プロフィール

chippe

Author:chippe
chippeのブログへようこそ!
2006.10 山歩きをはじめる。
2007.9 クライミングをはじめる。
山岳同人「青鬼」所属のゆるふわクライマー。

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