Squamish クライミング 2017/8/17 Angel's Crest

Squamish Selectの2012 editionは綺麗で整理されていてとても見やすく、いつまで見ていても見飽きない。

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日本も海外も含めて、今まで見たことがあるトポの中で一番質が高いかも知れない。
事前にパラパラめくってめぼしいルートを選んでいたとき、ちょっと気になって印をつけたのがAngel's Crest.だった。

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お花の手入れが行き届いた美しいスコーミッシュのダウンタウン。


"One of the most"のニュアンスが私は未だによく分からないが、とにかくチーフを登る5.10台のルートの中ではかなり長くてアルパインチックなルートらしい。ルーファイ核心とか書いてある。

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右からFirst Peak, Second Peak, Third Peak.

チーフにはガリーを挟んで3つのピークがあるのだが、そのうちの1つ、"Second Peak"に突き上げているリッジを登るラインだ。

The Grand Wallは西面の広大な一枚岩のど真ん中を登る爽快なラインだが、壁の2/3ほどのところでバンドに当たって終ってしまう。やっぱり山頂に直接突き上げるラインが最も理想的なラインだと思う。
でも、他にもやりたいのは色々あるし、"アルパインチック"というのがちょっと引っかかった。わざわざスコーミッシュでそんなルートをやらなくてもいいかなとかいう気持ちも出て来て、いつしか選択肢の中から抜け落ちていた。


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急峻なナイフリッジ!Angel's Crestの上部。


すると、スコーミッシュ二日目にMercy Me上で会った地元の二人組が「Angel's Crestは行った?ローカルクライマーは必ず行く超オススメルートよ!」と言う。何だろうそれは、と、トポを見返すと付箋が付いており気がついた。ああ、あのアルパインチックってやつか。


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乾燥しすぎて山火事頻発。焚き火禁止だよの看板。


でもオススメしてくるくらいだから、ヤブこぎ上等浮き浮きロックんロールな感じじゃなく、きっと安定しているのだろう。つまり日本の感覚の"アルパイン風味"とはどうやら違うようだ。
たしかに"Jalpine"とは書いてなかったな。


というわけで、ビビアンとの綿密な作戦会議のもと、The Grand Wallの翌々日にAngel's Crestへ行くことが決まった。

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このルートはチーフの北面を登る。Apronの駐車場から未舗装路に入りチーフの北側へ回り込む。トポの通り600mくらい走ったところで車を停めて降りると、ものすごく親切な看板がすぐに見つかった。車はテキトーにpull outに路駐。


この日も順番待ちを回避したかったから4時に起きた。アプローチ開始は5時40分でまだ暗いので、この旅初のヘッデン稼働。
しかし辺りを照らして赤布を探す手間はなく、点々と続く反射板を追っていけばいいだけだった。

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ほどなくしてハングした壁にぶち当たり、左へ回り込む。取り付きに着く頃には朝日が差してきた。タイミングばっちりだ!

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ルート取り付きにはまたプレートが付いてるので一目瞭然だ。ラインどりは両サイドからまくと簡単なようだが、ど真ん中をいく5.10bで登ることにした。6時半、ちっぺのリードで登攀スタート!


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出だしのフェイスは露出感があって面白い。ハングを越えるとすぐアンカーがあるが、そういえば1Pか2Pで登るってトポに書いてあったと思い出す。
アンカーを通過して上のスラブへ。ヌンチャクが足りないけど間引いて行けばいいか・・と思ったが甘かった!
わ、悪い!すごく悪い!
やっぱりスラブは侮れない。ロープドラッグに抗いながらハイステップのスメッジングでだましだましずり上がる。
余ったカムをボルトにかけてクリップしつつ何とか難所を切り抜けた。
朝一から痺れたー!


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続く2P目がこのラインのハイライト、"Angel's Crack"。5.10b。天使の翼のような巨大フレークの上を登っていく。
ビビアン、余裕のOS!絵になるなぁ。

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左手は切れ落ち、North Gullyの谷底まで丸見えな高度感。


3P目から上もちょい歩きを挟みながら随所に5.10aくらいが出てくる。雰囲気は瑞牆のマルチだが、瑞牆より全然すっきりしているし登りごたえがあってダレない。途中から地元クライマーペアと合流した。我々の"フォー!"コールがツボにハマっているようだ。

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ルーファイも1箇所を除いては特に迷うところはなかった。

「君らのその、"wooo!"は、なに、日本語なの?ww」とのたまう面白いにいちゃんは、Angel's Crest 2度目だという。笑い上戸なおばちゃんを連れてオールリードしている。

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マウントガリバルディが目線の高さに!

「叫びやすいでしょ、『フォー』は。楽だし疲れない。問題なく進んでれば『フォー』を使って、それ以外の時(例えば観光客が興奮して一緒になって"フォー!!"って言い出すとか)のみ、日本語使うのよ」と教えてあげた。彼らは"You're like wild birds !"と喜んでいたが、「確かに、君らのその"style"(スタイル??)、いいね。言葉で言っても逆になに喋ってるか分からなくて混乱することよくあるもんね!」と理解を示してくれた。
フォーコールが国境を超えた瞬間である。

この後も"フォー!"のたんびに笑ってたけどね!


8ピッチ目を終えるとしばしの歩き。なんだこのトーテムポール!
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ルートもいよいよ後半戦。しばらく登ると"The Acrophobes"(日本語で"高所恐怖症の人"(笑))という名のナイフリッジがみえて来た!テンション鰻!!


ここから先しばらくはレッジを登ったり降りたりの繰り返しになる。このピッチの途中で10mほどの懸垂が出てくる様だ。ピッチを切ってもいいけど、多分ロープが余るのでフォローでセルフロワーダウン(専門用語?ではlower out)でいいかな、と思い、ビビアンにリードを行ってもらった。

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しかし全くプロテクションのないレッジに苦戦するビビアン。まさに"Acrophobe"になってしまっている。
ナイフ状とはいえ、先端は50cm幅くらいの歩けるレッジになっているし、露出感はハンパないものの、落ちるようなところは全くない。それでも日本だったら、確かにボルトの1つや2つ設置するのだろう。なかなか先へ進めないでいるビビアン、クラックが出て来たところでカムをセット!それによりロープが屈曲して進めなくなってしまった。懸垂アンカーはまだ見えてないという。
やはりあまり慣れていない人にとっては、このルートは少々まごつくポイントがあるのかも知れない。


でもその恐怖心こそ普通。単なる慣れの問題だし、私だって数年前はそうだったから、気持ちはわかる。

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ピッチを切ってもらい後続する。高度感がすごくて、空を飛んでいるようだ!後ろで陽気なにいちゃんもフォーフォー言っている(笑)。


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眼下にはこの絶景だからフォーの一つも言いたくなるよね。


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ビビアンがピッチを切ったすぐ2mほど先のレッジの裏側にアンカーはあった(笑)。ここでまたピッチを切り、ムンターでビレイしてそのまま下の快適そうな大テラスに吊り下ろした。やはり懸垂は10mくらい。


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この先もアップダウンが続く。FIXロープを頼りにまた7、8メートル降りたところから、再度登り返すところでルートを誤る。今までの快適な白く硬い岩から一転して、脆そうな岩茸だらけのハングを恐る恐る乗っ越したら、荒涼としたぶったちハングが行く手を阻んでいた。
間違ったかーと思っていると、後続のにいちゃんが「そっち違う」と教えてくれた。

ここでさらに1パーティ、後続が来て3パーティがひしめき合う形となった。


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ルーファイなどの核心部は多分このアクロフォブの周辺なのだろう。最後は快適な岩登りで頂上まっしぐらだ!


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後続のにいちゃんに先に行ってもらったら、最終ピッチリード中に上から写真を撮ってくれた。「5.13登ってるみたいにかっこいいぜ!」って言ってたけど、うーん。高度感がイマイチじゃない!?(笑)いや、写真は難しいの、よく知ってる^^;


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15時半頃、登攀終了!眺め最高だねー!!


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深い深いNorth Gullyを挟んで向こう側に見えてるのはチーフのThird Peak。トレッカーがたくさんいた。


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ロープを解いてから、ホテルで作って来たチポトレピーチのサンドイッチでアフタヌーンティータイム♡♡ はー幸せ♪


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帰りはSecond Peak Trailを降りる。First Peak Trailに比べると格段に道がよく、トレッカーもたくさんいた。人気があるのだろう。


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で、ゴールはFirst Peak Trailと同じ。Grand Wall Baseの方へ降りて来てしまうので、そこからチーフの基部をひたすらひたすら北へ歩いて戻る。結構歩く。途中、Apronの麓のボルダー群の横を通過した。見事なクラックボルダーと、その上にそびえ立つSecond Peak。あー、ボルダーもしたいんだよなー。


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明日は丸1日登れる最終日。少しセンチメンタルな気持ちになって空を見上げると、抜けるように青かった。
Squamish Blue!!
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Squamish クライミング 2017/8/16, 18, 19 Murrin Park / Pet Wall , Milkman , Nightmare Rock ほか

The Grand Wallで疲れ果てた翌日はアクティブレスト。Murrin Parkでゆるゆるっとショートルートをやってお茶を濁すことにしました。

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ホテルのお部屋風景。


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ゆっくり起きてカフェで朝ごはん。Zephyr Cafeは朝6時半からやってる人気カフェ。


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Murrin Parkのゲートも7時まであきません。どのエリアも綺麗なトレイルを歩いて5分程度。この湖は連日キャンパーで賑わってます。


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自由人になってカナダでバム2ヶ月目の青鬼"まっちゃん"と、某人気ノンフィクションでスーパーアルパインクライマーとして一躍話題になり、今はハイパーメディアクリエイターとして大活躍中の"やなぎくん"と合流して4人でワイワイ登りました。
こうしてるとカナダで登ってる感じがしませんね。

この日は、Petrifying Wall (通称Pet Wall)へ。ロクスノでユージさんがおすすめしていたルートを見学します。

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5.12cのトラッドルート、"Flight of the Challenger"。圧倒的なハング、上部に延々続くシンクラック。密かに狙っていましたが、やはりこの日程では手に余る大物感。これは次の機会かな、って思っちゃいました。


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Pet Wallに先についていたやなぎくんたちが「5.10cに見えたけどトポ見たら5.11cだった」、という★2つのルート(SQUAMISH SELCTでは★1つはつまんない、★2つもまあまあ、程度の評価)"Food Frenzy"をやるというので、一緒にやることにしました。


やなぎくんのトライを見れたので、なんとかFLできました。下部はボルダリー、上部はバランシーでとても面白いルートだと思いました。★2つはかわいそうだなあ。

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"Burning Down the Couch (5.11d) "

でもエリアの左奥の方へ行ってみて、その理由がわかりました。ここは二子山の弓状エリアのように向かって右方へと斜面が上がっており、左下には30m超の大岩壁がそそり立っているのです!これはスゴイ。やなぎくんとまっちゃんは5.11dのTOP100ルートにトライしてました。絵になるー!


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"Pleasant Pheasant (5.11a)"

いやー。もう、岩がありすぎて、当たり前だけど1週間じゃやりたいことの1割もやりきれません。こりゃ来年も来るしかないね。

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この日の夜はやなぎくんとまっちゃんが幕営している、Smoke Bluffsの奥にあるテントサイトにお邪魔して手料理をご馳走になりました。ここはホットタブも使えるしWifiもバッチリだそうで、長期滞在するならかなり良さそうなかんじ。

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みんないい顔☆


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1日マルチを挟んで、フライトの前日もMurrin Parkでした。そしてまたまたやなぎくんたちと一緒です。



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この日は16日と違ってかなり元気だったので、ちゃんと色々登りました。
まずはMilkmanエリアに行って、2年前の宿題を回収です。

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TOP100ルートの"Horrors of Ivan (5.11c)"。
ボルトとNPのミックスで、ダイナミックなムーヴがとても気持ちのいいルートでした。


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隣にあるこのMilkman 5.8もオススメ。初心者でも、リードで外岩の立体的なムーヴやトラッドクライミングの爽快感を味わえる、とてもいいルートだと思います。


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この後、2年前には濡れていて見学のみだったNightmare Rockに行きました。
その時見た威圧的な大ハングと、天に向かって真っ直ぐに伸びる美しいクラックが忘れられず、もう一度見たかったからです。
やっぱりスゴイ。そして今回はちゃんと乾いてます。


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さて、まずはTOP100ルートの"Perspective (5.11a)"にOSトライです!

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パンピーな核心部をなんとかねじ伏せてOS。やっぱりトラッドのOSトライは格別です。


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その左隣りにある綺麗なクラックを、ロワーしながら偵察。これもTOP100ルートの"Sentry Box" 5.12a。まっちゃんとやなぎくんもやるというので3人でトライしました。
やなぎくん、まっちゃんのトライの後に、1便目。予報通りなんだか雲行きが怪しくなってきたから急ぎます。
出だしはハング下まで5.10aが付いている気持ちのいいハンドクラックです。


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上部のフィンガーに核心があります。ガバフィンガーが見えてはいるけど、そこまでの数手数歩がかなり悪くて果てしない雰囲気。それに気のせいかポツポツ来てて集中できない(笑)。

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あーー。悪い!と、ついに雨が降り出して来てしまったのでとりあえずエイドで抜けました。

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でも降りるとすぐに雨はやみ、岩はほぼ無事。暗くなる直前に駄目押しの2便目を出しました。ゆるくないシューズにかえてみたらこれが正解で、岩の状態も明らかによくなっていたせいかムーヴが起こせます。目一杯リーチを出して、果てしない距離に思えていたガバフィンガーに届いた!後は難しいところもなく、確かに5.12aって感じです。これは登れそうだ!


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この日の夜はラストディナー!3度目のHowe Soundへ!ひとつひとつのメニューの量が多くて女2人じゃ食べきれないので、食べてみたくても我慢してたメニューが色々あったのですが、今日は頼もしいメンズが2人も居るので楽勝です!
ラストディナーを満喫しました。


最終日、フライトの日の朝、ビビアンに付き合ってもらってSentry Boxへ。飛行機を逃したらヤバイので1便だけ、という約束でしたが、この日1便目で無事RPできました。フィンガークラックでいったら最高グレード更新です!


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"Hypertension 5.11a"。ヤバそうなリービ課題・・


最後の最後までSquamishを満喫!最高に楽しい女2人旅でした☆
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Squamish クライミング 2017/8/15 The Grand Wall 5.11a A0 Stawamus Chief

2年前は雨のため、結局取り付く機会のなかったThe Grand Wall.
The Stawamus Chiefの西壁の真ん中を豪快に登るTOP100ルートです。

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ピッチ数は8ピッチ。左上からレッジを歩いてトラバースしてMercy Meからスタートするのがオリジナルなのですが、せっかくなら地上から登りたいので、ルートの直下にあるApron Stringsから継続して、下部に2ピッチ分追加し、合計10ピッチで登りました。
グレードは5.11a A0ですが、うち8ピッチは5.10以上で核心の5.11aのピッチは連続で2ピッチ出てきます。

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また、トライした日本人の記録を読んでいる限りでは、知り合いのつよつよさんが苦労していたり、身長180cmの人がぱっつんな5.10aが出てきたり。エイドパートも男性のリーチでボルトに立ち込んでやっと次が届くみたいな書かれ方で、身長160cmアンダーの二人組では手に余る匂いがプンプンします。
トップアウトした後も恐ろしげな狭いバンドをしばらく歩かなきゃならないみたいなので、なるべくヘッデンは避けたいところ。でも記録の人たちは結構暗くなっちゃってるみたいです。

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それに、エイドなんでもアリ前提のNoseと違って、ちゃんとフリーで登れるところはフリーを追求したい。もちろんなるべく全ピッチOSしたい。

つまり、私たち二人にとっては挑戦です。

とりあえず後これから出来ることといえば、早起きくらい。1ピッチ1時間目標!ここは15時間明るいので、夜明けとともに登り始めれば何とかなるハズです。

ビビアンとつるべということにして、まずApron Stringsの1P目からちっぺのリードでスタートしました。
ギアは60mダブルロープX2、エイリアン黒〜キャメ4まで2セット+ナッツ、ヌンチャクスリング類。水は各自腰に400cc程度提げて、フォローの25Lザックに1L入れました。あとはバー少しと、防寒具、アプローチシューズ、ヘッデン。
登攀開始は6時半。もちろん一番乗りでレッツゴー!

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朝一5.10bのレイバックは疲れた。割と悪いんです。でも3P目まではすでに一度登っているのでつるべでスムーズに進みます。

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すると、2P目終了点のレッジで先行パーティとぶつかりました!彼らは日本から来た大学生だとか。左からレッジを歩いてきてMercy Meからスタートしたようです。でも遅いパーティではないので、ビレイ点をちょっと共有するくらいでストレスはありませんでした。

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振り返れば足元にはHowe Sound。これは塩湖だそうで、湖と海の中間なんだと思います。


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4P目をビビアンがリード。Mercy Meはここからさらに左上しましたが、The Grand Wallは2ピン目から右へと離脱しトラバースします。目指すハイライトの"Split Pillar"は右端に見えてる浮き出た岩塔です。


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4P目最後の一歩が結構悪い。トポには5.9 moveって書いてあります。身長155cmの短足ではぱっつんです。


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この時点で8時40分。登り始めて2時間。ペースはまずまずです。
5P目は5.10bのフェイストラバースをこなしたあと、垂壁のエイドがボルト3つ分あります。私もあまりに久しぶりのエイドで最初まごつきました。でもボルト感覚は、30cmスリングにしっかり立ち込めば充分次が届く距離感で全く問題なし。
フォローで戸惑うビビアンに口頭で説明し、登ってもらいます。ダブルロープなので、ロープごぼうも使えて便利です。


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そしてついに、The Grand Wallのハイライトともいうべき、美しいピラーの真下にきました!!
その名の通りSplitしてるのによく崩落しないよね。
先行二人がはるか上に小さく見えます。30m強はあるでしょうか。
いーなービビアンリードいいなー。

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9時半、登攀スタート!出だしは結構細くて足もスメアなレイバック。スコーミッシュにきてからはレイバックの応酬です。途中から広くなってきてジャムが手も足も決まるようになるけど、傾斜は立っている。長さもあるので、ビビアン途中であえなくテンション。
途中からエイドで上がりますが、なかなかスピードが上がりません。でも先行の大学生二人組も続く5.11aの核心ピッチでハングドックしているようで、しばらく上のテラスにいました。悪そうだなー。


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フォロー開始は10時半。ちょっと時間が押してきてるので、エイドもありでスピーディに。息が切れますが非常に気持ちのいいピッチです。途中上を見上げると、先行のリードがしめ縄みたいなごんぶとロープを男らしく登っていくのが見えました。何アレ!?(笑)
もしかして、エイドパートに残置ロープあるの!?


私がテラスに着く頃には、先行はフォローも含めて次のピッチへ抜けていました。さて、こっから核心ピッチ開始です!


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11時、登攀開始。出だしは簡単なレイバック、そしてここからは細くて甘いエッジのバランシーなレイバックです。見事にレイバックばっか!足が悪いので、ムーヴを迷っているとたちどころにパンプしてきました。足元にやっとのことで緑エイリアンをきめたら、もう突っ込むしかありません。すでによれて指が開きかけているので、とりあえずガバと信じてリップをつかみます。でも外傾してる。気にせずデッド気味に右手を寄せる。そして無理くり足をどっかにスメアして、奥に見えたクラックに手を送り、無理やりなマントル。でも体が上がりません。ズリッと下がる。ハンドが!見えてるけど届きません。「ウワーーーー!!!」と、力の限り叫びました。あの最後のエイリアン、止まるのかな?とかいう無駄な迷いがかき消されました。やっぱり声は有効です。
とりあえずがむしゃらにマントルを返して、第一核心を突破しました。


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しかしこの後もワンポイントムーヴの連続、しかも右へ左へ難しいルーファイを強いられます。よーーく岩を見ていると、浮かび上がるライン。まるでパズルを解いているかのようなゾクゾク感。一手一手進んでいきます。レストポイントがなくて前腕は崩壊寸前です。

すると、なんか上のピッチからも、「ア゛アァァァ!!ア゛アァァァ!!」という声が聞こえてきました。
・・彼らも頑張ってるな(笑)。

小さなガバをなんとか掴んで譲り合いのレストを試みるも、もはや回復困難。
そしてラストに、またまた駄目押しのレイバックか〜!!orz

もうしめ縄のような残置ロープは目の前ですが、見事に最後の最後まで休ませてくれません。
フルパワーで駆け上がり、なんとかロープをつかみました。
つまり・・・OSとは言えないですね(しめ縄は終了点アンカーよりちょい下まで垂れ下がってる)。
しかし、ルーファイに手間取りすぎてもう40分くらいかかっています。こっからはA0パート。力の限りスピードクライミング!しめ縄を掴み、ボルトに乗り、やっとの事で、リード開始から50分後に終了点につきました。
登り応えのあるピッチでした!


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ふーーマジ疲れた。と下を見やると、あれ、後続が来てる。早そうなパーティです。
ちなみにしめ縄がなくても、ボルト間隔はそれほど遠くなかったですよ。


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眼下の街を眺めながら、ビビアンのビレイ。やりきった感。しめ縄掴んだけどね(だってあったんだもん!)。

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荷物の重さに喘ぐビビアンを「ガンバー!!」と応援しますが、「もう頭もパンプして何したらいいかわからない!」とビビアン。
初めてのまともなロングマルチがThe Grand Wallなんだから無理もありません。しめ縄との死闘!
でも説明すればその通りやって、頑張って登ってきてくれました。後続は早くもSplit Pillarを終えてテラスでのんびりしてます。ツヨツヨサンダー!

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フォローのビビアンと合流し、核心ピッチを超えたことに安堵します。時間は13時。ちょうど1ピッチ1時間弱のペースで来ています。
でも今のピッチにはリード50分、フォロー50分かかりました。
次なるピッチは5.11aのレイバック。トポには"very strenuous laybacking"とあります。ビビアンの番ですが、「ちっぺリードして!」とビビアン。
荷物を持ってのフォローも辛そうとは思いましたが、なんかボルトいっぱいあるし大丈夫かな。
それにしてもまたレイバックか・・・。


ここをスムーズに抜けられれば、流石にもう暗くなる心配はなくなるでしょう。
ボルトいっぱいあるし、ただひたすら腕と足を動かし続けました。結構疲れたけど、さっきの5.11aのレイバックに比べたらだいぶ楽。
無事テラスへ抜けてOS!The Flatという名のでかいレッジに着きました。

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フォローのビビアン。おつかれー!あとちょっと!

続く9ピッチ目も、オーダーを元に戻すためちっぺがリードです。このレッジで後続のツヨツヨご夫婦と合流しました。あとで聞いたら、ボストンのジムオーナーで、子供を預けて来てるから16時までに下りたいんだとか。無理っしょ!

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ここもスラブは5.9ながらしびれました。進んでしまったら最後、フォールもクライムダウンも不可能。シューズの性能と花崗岩のフリクションを信じてひたすら遠くのボルトを目指すのみです。
ちなみにスラブを抜けた後のレッジ to ガバは5.10aながら届かず、エイドでした。

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後続夫婦に抜いてもらい、ついに私たちも最終ピッチ!ビビアンのリードです。大フレーク下部のトラバースがストレニでテンション。もう疲れ切っていると思いますが、最後まで力を振り絞って抜けて行きました。


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登攀終了は16時半!ちょうどぴったり10時間です。お疲れ様でしたー!


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でもまだ遠足は終わりません。左へ行くと、さらにいくつかルートがあって、ChiefのPeakに登ることができます。降りる場合は右へ。ここから"Bellygood Ledge"というバンドを歩いてトレイルを目指します。


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なかなかの高度感。お腹が出てたらつかえて多分通れません。


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帰りのFirst Peak Trailも気持ちのいいお散歩。早くビールが飲みたい!

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キャンプ場について、ちょっと歩くと車を停めたview pointの駐車場に着きました。テーピングを駆使して自撮り。登ったどー!


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あーつかれた。ビールはやく!

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ディナーはまたまたHowe Sound Brewing!この日はちょっと寒かったけど、登った壁が良く見えるテラス席で乾杯しました。
無事完登、おめでとう!明日からも楽しみです!



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Squamish クライミング 2017/8/13〜14 Vancouver観光 Shannon Falls Sky Walker など

Squamish 3日目は雨レスト。タイミングとしてはちょっと早いけど、この日以外は全て晴れ予報!
この日を逃すとむしろお買い物する時間がなさそうです。女子旅にお買い物は必須だよね(笑)

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朝ごはんはスーパーのパンやバナナとレモネード、そしてオイコス。カナダでは日本にないフレーバーが沢山あってとても美味しいです(美味しいのはきっとnon fatじゃないから笑)。レモンメレンゲ味、チェリー味など変わり種を色々試しました。"チポトレピーチジャム"はペッパーとピーチの融合した大人味のジャムで、今年のお正月にCanmoreで知ってハマったものです。これも日本にはない味ですね。スーパーで見つけたらぜひお試しアレ!


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Vancouverまでドライブ。なぜかVancouverは晴れてます。Google mapのオフライン地図でナビして、大型チェーンのアウトドアショップMECへ。ギアや新しいロープなど諸々GETしました。値段は日本と比べて安い訳じゃないですが、70mロープ買うなら品揃えはこちらの方が断然多いです。ちなみに、MECは大衆向けなのでギアやウエアを本格的に見たいならSquamishのClimb Onがオススメです。


1時間くらいお買い物して出てきたら駐禁を取られてました(罰金$45!)。MEC併設の駐車場なんだけど有料なんですね。システムがよくわかんなくてそのまま停めてたら、ボンネットに紙挟まれてました。機械で先払いしなきゃダメだったみたいです。お腹空いたので、気を取り直して街中に移動です。ちなみに罰金はあとでオンラインで払いました。

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街中をぷらぷらして、適当にいい感じのカフェに入ってランチ!あーお腹すいた。
フレンチプレスを楽しみながら、ビビアンはスープとパンのセット。私はサーロインステーキサラダなるものをつつきながら海辺の町の日差しを楽しみます。本当にゆったりとした時間。日本にいたらカフェでランチ中でもなんか色々と考えてるきがするけど、旅の間は毎日毎日、クライミングのことだけ考えていればいいんです。最高!

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Squamishに戻ったのは15時過ぎ。すでに空は青空で路面も乾いています。Chiefもバッチリ乾いてそう。明日からも期待できますね!

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この日の夜は、リベンジ!Squamishダウンタウンで一番人気のブルワリー、Howe Sound Brewingです。昨日はいっぱいで入れなかったので、時間を早めて再挑戦です。結局この旅で3度もリピートしました。


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かんぱーい!

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ビールは種類豊富でどれもうまい!カナダは自家醸造が認められているから、何千という種類の地ビールがあって質が高いんだとか。Liqour Shopで買っても、瓶ならまずハズレはありません。


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ここは料理も美味しいです。でも量が多いから女2人ではなかなか冒険できません。バックリブは肉なのでさすがにペロッといけましたが、マカロニチーズは思いの外ぎっしりと詰まっていてお腹にたまりました。

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それでも味がいいからついつい食べ過ぎます。そしてデザートまで!チーズケーキをフライしたものにベリーソースどっさり。甘すぎてこってりなアメリカンな味ではなく、これも美味しいのでつい手が出ます。ううーー、食べ過ぎて苦しい。。


さて。レスト日を満喫して翌日は、肩慣らしの簡単なマルチに出発です!

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Shannon Falls!※奥に見えてる滝。


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駐車場のゲートが開くのが7時。ゲート前で少し待ってオープンと同時に入りました。アプローチはトポの通り、ゲートの手前から森に入って15分ほど歩くと岩場につきます。


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この美しいクラックはKlahanie Crack 5.7。もちろんTOP100ルートです。2年前は雨降りしきるなか登りました。それくらい快適なハンドクラックがずっと30mも続きます。超超人気ルートなので順番待ち必至ですが、今日行くマルチの方も順番待ちが心配されるので、ひとまず素通りです。


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ということで、TOP100の"beginner-friendly"マルチ、Skywalker 5.8 5P。一番乗り!このグレードだとピンほとんどないんじゃ?と心配になりますが、トポの記述通り本当に"beginner-friendly"で、プロテクションの心配は皆無です。このグレードが精一杯の二人で行っても全く問題ないと思います。ビビアンのリードからスタートでつるべです。

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気持ちのいいクラックを軽快に駆け上がります。翌日からのThe Grand Wallを意識して登攀スピードに気をつけます。


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でも、このグレードじゃ楽勝だね!快適そのもの!


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4ピッチ目がこのルートのハイライト、"Skywalker"という名前がついてます。5.6で立って歩ける傾斜のスラブです。小川山セレクションのトラバースパートの傾斜をグッと寝かせた感じです。


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そして4ピッチ目のスタート地点にはこのプレートが。フォースと共にあれ!


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登攀開始8時で、終了10時。ここからは少し登ってトレイルに合流します。


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滝の落ち口にあるプールを見学。シャノンフォーーーール!!


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下降は通常、この滝見トレイルを下ると駐車場に着くのですが、私たちはさっき素通りしたKlahanie Crackをやりたかったので、わざわざ懸垂で降りました。それなのに案の定、順番待ち5人くらいだったので諦めて降りました(笑)。ちなみにSkywalkerの方も4パーティくらいが団子になってました。あー早く行ってよかった。。


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ゴンドラ乗り場のカフェで遅い昼食をとった後、エイドを全くやったことがないビビアンの練習のために、Smoke Bluffsへ転戦しました。


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練習にいい感じのクラックを探していたら、初日に登ったPenny Laneのちょっと奥にコレを見つけました。"Climb and Punishment 5.10d"、TOP100ルートではないけど★4つです。隣のお兄ちゃんが「リードすんの?怖いから気をつけて」とか言ってます。とりあえずOSトライ。核心部、確かにボルダリーでプロテクションがちょい怖だったけど面白かったです。TRを張ってエイドの雰囲気を確認してもらい、明日の長い長い旅に備えて早めに床に就きました。明日はガンバだ!!

テーマ : クライミング全般(含ボルダリング)
ジャンル : スポーツ

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Squamish クライミング 2017/8/11〜12 入国 , Exasperator ほか

2年前に訪れたスコーミッシュでまた登って来ました!
今回は青鬼のビビアンと女2人旅です。

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8/11〜8/20の日程で、時間がない大人はもちろんVancouverまでの直行便です。エアカナダで行きました。
フライト時間は行き8時間半、帰り10時間です。頑張らないと映画4本見切れない。結構あっという間です。


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空港でレンタカーを借りてレッツゴー!VancouverからSquamishはたった60kmなので1時間ほどで着いちゃいます。
Vancouverの街中以外は渋滞しないハイウェイを気持ちよく走れるので、うちから御岳に行くより断然早いです!


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Chef Big D'sでランチ♪ 

初日は街について、ホテルのチェックインを済ませてからカフェでゆったりランチ。
多少の店の入れ替わりはあったものの、街は2年前とほぼ同じ姿で懐かしさがこみ上げて来ました。
その後、自由人になってカナダでバムしてる青鬼のまっちゃんと合流して一番近い岩場、Smoke Bluffsへ。
Squmishはほとんどのエリアが街から車で10分程度という夢のような場所です。
しかも日の出6時の日の入り20時という驚異的な日の長さで、毎日15時間近く行動できるのです。正に天国!


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"Penny Lane 5.9"

なかでもSmoke BluffsはHotelから駐車場まで5分くらい。エリアの中で一番遠いところでも駐車場から歩いて15分で、こんな30m級の美しいクラックが沢山。ボルトルートもあります。初心者もたくさんでワイワイ賑わう人気エリア。
新しいトポで「TOP100」ルートに数えられており2年前にも登った簡単なルートで肩慣らしです。

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"Quarryman 5.8"
でも急に襲ってくる猛烈な眠気。全身倦怠感で身体もゆっくりとしか動きません。

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そしてほどなくしてビビアン終了。とは言っても、あたりが明るいから勘違いしてしまいますが、時間はすでに19時です。
時差ボケだけでなく単純に寝不足もあるので、もう眠くなって当然。無理せずさっさとあがりました。

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ということで、入国祝いの乾杯ビール!

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Hotel Squamishは1Fがパブになっていて、ビールもフードもとても美味しい。


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お腹いっぱいになったらそのままお部屋に上がるだけなので、宅飲みのようにくつろげます。

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今回の旅のメインイベントはThe Stawamus Chiefにある"The Grand Wall"という名のマルチピッチ。ということで、翌日はその偵察もしつつショートルートで遊ぶことにしました。


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で、翌朝。コレがChiefだー!!

世界で2番目にでかいgranite monolith(花崗岩の一枚岩)と言われています。(1番はもちろんアレだよね!)
街からいつもいつも見えています。ここも車で10分以内!
壁の高さは約560m。地上からその約2/3までを登り切るのが、"The Grand Wall"です。
その基部 The Grand Wall Baseには、"Exasperator"をはじめとして順番待ち必至の「TOP100」ルートがいくつもあります。
駐車場から壁までは歩いて10分くらいで、どでかいボルダーがゴロゴロしてる林を通り抜けて行きます。
時間があればボルダーもやりたいです。


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"Exasperator 5.10c" OS!


"Exasperator"は一応2ピッチに分かれていますが、50m繋げて登るのが楽しいです。爽快そのものです。朝一でまず、一番順番待ちが怖かったこのルートをやりました。その後、左のほうへ移動して、The Grand Wallの下部のルートを下見です。


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"Apron Strings " 1P目、5.10b。ストレニなレイバックがひたすら続く。 

The Grand Wallは、左上からバンドを歩いて取り付くと8ピッチなのですが、地上から登るならこの"Apron Strings"からの継続がオススメです。この日は"Apron Strings"から "Mercy Me"までの計4ピッチをつなげて登ってみることにしました。


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"Apron Strings " 2P目、5.10a。つるべでビビアンリード。またしてもレイバック!


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2P終わると歩けるバンドに到達。ここから"Mercy Me 2P 5.8"がスタート。早くも眺め最高!


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Mercy Me はダイクを登るフェイスルート。1P目は40mでボルト3つです。ガバホールドガバスタンスを駆け上がる!


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2P目は左上して行きますが、ボルトが少ないので迷子になりかけます。The Grand Wallをやるときは、途中から右へトラバースしてMercy Meを離脱します。

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登攀終了!ハングでかっ!トポにはないですが、このハング下のクラックもギアが残置されていて、トライされてるようでした。


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朝から登ってるのにあっという間にもう16時。でも暗くなるまではまだあと4時間以上あるので、Smoke Bluffsへ転戦です。


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"Lieback Flakes 5.9"どランナウトのガチレイバック。。。
暗くなるまで登って、またホテル1階のパブに行きました。

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やりたいことを整理してメモにリストアップ。こうして見ると、やっぱり1週間は短い!明日は雨予報なので観光です!
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山岳医のはなし。

7月は山岳医としての活動で計3回の週末を山で過ごしました。

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立ち上げメンバーでプレ山行!


2015年12月に資格を貰ったものの、これまでは講習会講師やスタッフなどの仕事がメインで、山中での医療活動経験はほとんどありませんでした。
そんな中、国際基準での認定者も30名を超えた現状を受け、認定取得者をちゃんと世のために使おうという動きが本格化しました。
そしてまず今年はその最初の試みとして、認定山岳医・山岳看護師による甲斐駒ケ岳黒戸尾根の山岳医療パトロールという活動をスタートしました。
立ち上げメンバーとして7月第1週と第3週に実際黒戸に入って、医療資機材の歩荷や環境整備、パトロール活動(アンケート調査など)、お世話になる七丈小屋でのミニレクチャーなどを行い、傷病者も1名処置を行いました。

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山頂にてアンケート、SpO2の測定なども。

夏の黒戸尾根は山慣れしている方ばかりで基本的には遭難者も少ないと思いますが、皆さん意識が高いのでミニレクチャーなどにも興味をもっていただき、手応えはまずまずでした。

活動内容に理解や協力を頂けるか初めは不安もありましたが、
「こういう人たちが山にいてくれるというだけで心強い」「脱水症の話は勉強になりました」
などの声をもらえたのはとても励みになりました。

認定山岳医・山岳看護師は今後10月まで、毎週末黒戸尾根を歩いて登山者の皆さんの安全を守っていきます。

朝日新聞
朝日新聞の記事

そして先週は、「東北の高校生の富士登山2017」に医療班医師として参加して来ました。
これも山岳医のつながりからいただいた情報に二つ返事で参加表明したもの。
やはり不安もありましたが、非常に楽しい三日間で、経験や人脈など収穫は沢山ありました。

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東北はいわき、郡山から、東京からもバスで富士宮5合目に集結です!

私自身は学校登山の帯同経験もありませんでしたが、これまで学んできたこと、考えてきたこと、繰り返しシミュレーションしてきたこと、そして何より、自分の山行で培った技術や体力を、現場で活かすことが出来ました。

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初日は濃い霧雨の中、各班ごと円陣を組んで出発!

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初日夕方、一瞬の晴れ間に山頂方向が望めた。

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翌朝は2時半に6合目を出発!

登頂日の26日は、トランシーバの要請のもと、先頭から最後尾へ、最後尾から真ん中へ、真ん中から先頭へと移動し富士宮山頂に登頂。その直後に9合5勺の下まで降りて、最後尾から2度目の登頂を果たしました(笑)。
救護所でひたすら待機する医療支援と違って活動はとてもアクティブで、個人的には「ああ、なんか山岳医っぽい(笑)」と思ったりしてました。標高3000m超での繰り返しの登下降も、その前の週までに甲斐駒に計4回登頂していたのもあってか特に負荷はありませんでした。

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天気が心配されたものの、登頂までは青空が応援してくれる場面も。

要請があればすぐ駆けつけたいし、ゼエゼエ息切れしながら「安心してね!」なんて言えません。
やっぱり登山でもアルパインクライミングでも山岳医療でも、一番大事なのは体力なんだな、と思いました。

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山頂には先に登って横断幕を広げ応援してくれている応援隊の皆さんが!


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毎年全くのプライベートでお手製の横断幕とともに駆けつけてくれる方もいる。感動的です!



今回のために用意した医薬品や処置機材のパッキングは、誕生日にもらったパタゴニアのバッグが丁度いい大きさでした。これ気に入ったので今後も医療バッグとして使おうと思います。
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いつもならまず持つことのない、傷病者用の水分。今回は計3リットル歩荷して、1リットルくらい使いました。
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こうした実地経験をもっともっと蓄積して改善していきたい点が山ほど見つかり、またモチベーションが鰻登りです。



この「東北の高校生の富士登山」という企画は、昨年10月に亡くなった田部井淳子さんが主催され、東日本大震災発災後の2012年から毎年行われてきた一大プロジェクトです。ヤマケイさんやアルパインツアーサービスさんの共催ほか、多数のスポンサー、支援団体協力のもと、今年で6回目の開催となりました。今年度は息子の進也さんがリーダーとなって、40名を超える大人のスタッフと総勢64名の被災した高校生たちを引っ張ってくれました。淳子さんの悲願である「高校生1000人登頂」を目指して今後もこのプロジェクトは続いていきます。


富士山での三日間は本当に楽しいことだらけでした。
山と様々な方面から深く関わるスペシャリストの大人の方々から沢山刺激を受けましたし、諦めることなく一歩一歩歩き続けて見事全員登頂を果たした高校生たちからもパワーやモチベーションをもらえました。
登頂した高校生たちがこの経験や得た自信を、各々の人生に役立ててくれたらいいなと思います。

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山頂にて、今回プライベートで応援にいらしていたなすびさんと。パワフルなのに謙虚な方で、モチベーション頂きました!

少しずつ、自分が思い描いていた「山の医者」の姿に近づいていける思いがしています。
こうした活動に積極的に参加しつつも、自分の山もだらけることなく攻めていきたいです!

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全員登頂おめでとう!!

Tag:国際認定山岳医  Trackback:0 comment:0 

プロフィール

chippe

Author:chippe
chippeのブログへようこそ!
2006.10 山歩きをはじめる。
2007.9 クライミングをはじめる。
山岳同人「青鬼」所属のゆるふわクライマー。

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