死生観

人生で初めて、仏壇を選んだ。


もちろん自分のではない。


墓石を建てた時も同じだったが、亡くなった人の供養は時に生きているものにとって負担になる。

その死が納得のいかないものであればあるほどだ。


今回は、位牌が仏壇に入りきらなくなったので新しいものにしようということだった。だが、故人の思いを汲んで生きている者たちの自己満足のため、仏壇らしくない素敵なデザインのものを探していた。


ネットで調べると、どうやら「モダン仏壇」なるジャンルが世の中にはあるらしい。


いわゆる仏壇は古い日本家屋にはマッチするだろうが、一般的な現代家屋のインテリアとしてはしっくりこない。それが、現代家屋にもマッチするようなモダンなデザインのもの、または家を建てるときに仏壇も組み込んでデザインしてしまうなど、進化系仏壇の概念があるようなのだ。



その中でも正にイメージしていたようなものが見つかり、昨日家族でギャラリーに行って来た。

調度品ともいうべき豪華なもの、現代的なシンプルなもの、ガラスをふんだんに使った透明感のあるものなど様々な仏壇がそこにはあった。


位牌も木目のクラフトのようなものや漆塗りの可愛い柄が入ったものなど、実に色んなものがあるのだと知った。当たり前だけど、こんなものがあると知ったのはこれが初めてだった。


結果、少々値は張る中でも許容範囲の額で、かつシンプルな作りで良い仏壇が見つかり、それを買うことになった。


それにしても、「これも素敵だね」「へ~、こんなのも綺麗でいいね」なんて家具を選ぶように品定めしていても、何とも虚しい。
良い物を見つけられたけれど、達成感と同時に空虚感が凄まじい。


よく自分が生きているうちに位牌を作ったり墓石を建てたりする人が居るが、私には自分の死に対する美学とかこだわりとか、そんなものは特にない。


でも、今回、死んだ人のために何かをすることは、それがその人との今後の人生に関わるものでないという点で非常に虚しく、負担の大きいことだということが分かった。


今まで私が関わった「死」では、故人の弔いが心の負担だなんて思ったことは無かったが、特に受け入れられない死に対してはそういう感情がつきまとうもののようだ。


でもこれが、自分の仏壇選びだったらどうだろう。


こうした様々な仏壇が載ったカタログをパラパラめくりながら、きっともっと楽しく”ショッピング”が出来るのではないか。
それに、遺された者たちがその作業をしないで済むようになる。
そういう意味では一石二鳥と言えるだろう。


こういうものが存在すると判った今、機会があれば自分のものを選んでみても良いかも知れないと思った。
その時はいつ来るかなんて誰にも判らないのだから。


さあ、今日も頑張って登ろう。
週末は外岩でドラツーだ!
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2006.10 山歩きをはじめる。
2007.9 クライミングをはじめる。
山岳同人「青鬼」所属のゆるふわクライマー。

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