2017/2/12 象の鼻 戸台 七丈ノ滝沢

2/11〜12で戸台へ登りに行きました。
大雪予報で米子を敬遠しての転戦でしたが、登れたようですね。
でも米子は1月のWinter Climbers Meetingで一度大雪敗退しているので、今回も挑戦する勇気はちょっと湧きませんでした。

ですがここ一週間の冷え込みはそれなりだったし、戸台の氷は期待できそうです。大物狙いで初日に偵察しようということになりました。

狙いは象の鼻か一番星だったので七丈ノ滝沢出合付近に幕営しようかと思ったのですが、面倒臭くなって結局丹渓山荘にしました。


テントを張ってから登れる装備を持って偵察に向かいました。知り合いのパーティは七丈ノ滝沢で幕営しておられました。

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まず見えてきた七丈ノ滝。登れそうです。



すると程なくして象の鼻も見えてきました。あれか〜!繋がってそうです。
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近づいてみると誰か登っていました。後から知りましたが知り合いの強強さんだったようです。
水がじゃーじゃー流れており、氷が中間で数mくらい途切れて岩肌が出ちゃってる七丈ノ滝F1の取り付きにザックがデポされていました。先行のトレースもここで終わっています。
・・登ったんでしょう。コレを。
私たちはフツーにその左の雪壁を登ってまきました。
この時点で明日は象の鼻に決定です。ワクワクさんです。
とりあえずトレースもつけておきたいし取り付きまで行こう!

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出た!象の鼻全景です。そりゃあもう当然ですがテンション鰻です。テンウナです。
ちなみに取り付きまで丹渓山荘から2時間でした。


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時間があったら駒津沢でも登って帰ろうか、とか言ってたんですが、絶対一番に取り付きたいので早く帰って飯食って寝る!ということにしました。取り付きにギアとロープ1本デポして引き返しました。早く登りたい!



まだ明るいうちに丹渓山荘に着きました。このチャンスを逃す手は無い。明日は晴れそうだし、陽が当たると危ないのでなるべく早いうちに登り切りたいところです。2時起き3時半出発の予定としました。となれば今夜も早く寝たいです。
アイゼン研いで、夕食の準備を開始。さてヘッデンでもつけるかね・・とボタンを押したところ、待てど暮らせど光らない。・・あれ?
異変に気付いてヘッデンを外し、あの手この手で格闘します。しかしうんともすんとも言いません。そう、この子、帰国後最初の週末に行った塩沢右俣でも何か急に暗くなったりして変だったんです。まだおろしたてのBDのicon。その時は「電池が冷えたせいかも?」とか思って、今回はリチウム電池にしてきました。でもそもそも元から何らかの欠陥品だったということでしょう。やられた。明日のアプローチ・・。満月だから何とかなるか!?


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というわけでペコマのヘッデンひとつの暗い夕飯タイムとなってしまいました。テントに入ったほうが明るいのでテント内で炊事。今夜は豚バラ白菜ミルフィーユ鍋ですよ!適当にやったらただの豚バラ白菜鍋になってしまったけれど!




ところでこの頃世間はバレンタイン一色でした。夕食の買い出しの時、そのことに気づいた瞬間、「あっ!」とちょうど一年前のことを思い出しました。そう、昨年のバレンタインもここで過ごしていたんです。某I氏と。バレンタインチョコをデザートに出したら、
『ええっ、いいんですかぁ〜、ペコマさんを差し置いて、ボクがこんな貰っちゃって〜・・』
すでに出来上がっておかしな口調になった某I氏のそのセリフが思い出されました。
ということは・・


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『うわっ!やられましたよ!ホントに居るんですね、ネズミ!』
と、その彼が翌朝かじられたフルグラの袋を見せてきたのも1年前、その後大雨からの大増水でスクラム徒渉にトライし流されそうになったのも1年前。


つまり立派な鹿の頭骨である「ヤマノカミサマ」が家に来て丸1年になるというわけです!!
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というのはまあどうでも良いのですが、今年もバレンタインチョコを歩荷しました☆



シメはうどん。スナック菓子にでかウインナー。チョコ、ウイスキー、とやっていたら他の2テントさんは先に寝てしまわれました。うるさくしてすいません。結局22時過ぎに就寝。翌朝も2時起床で一番早く起きガサガサやってしまいました。


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アプローチはペコマのヘッデンと満月に助けてもらいこなせました。明るくなる前に取り付きに到着。準備しているうちに陽が昇って来ました。前夜のテントですでにじゃんけんは済ませており、1、3Pがペコマ、2、4Pがちっぺ担当です。ペコマからClimb on !
抜け口がベルグラで悪そうでしたが無事抜けて行きました。


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トポにあったハング下でピッチ交代。ロープスケール40mだし、初登ラインと同じで来ているのは確かでしょう。ただ、2P目は明らかにブランクセクションがあります。そして昨日のクライマーの登ったあとは1段下のバンドから左へ伸びていました。


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とりあえず氷をトラバースして岩セクションまで行ってみましたが、ハング下にクラックはあるものの岩ギアは持って来てないし、オール逆層の傾斜の強い岩セクションを5m以上のランナウトになりそうです。仕方なく最後のスクリューで振り子トラバースし、左の氷へ乗り移りました。フォローのペコマはヨセミテでさんざん練習したセルフロワーダウンを氷にロープ通してやってました。


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3P目は55mくらい伸ばします。露出感満点の氷をガシガシ登って行く気持ちのいいピッチです。そして登りきるとついに象さんが姿を現します。テンション鰻だね!!


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象さんどーん!
でかすぎる鼻で屹立しており、耳もダンボみたいに大きくて体は宙に浮いてます。おもしろ!



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私が興奮していると、「早く登ろう!」とペコマが言います。
「僕がついてからビレイ中に溶け出す速さがみるみる早くなってる!」と・・。
天気が良くて気持ちはいいのですが東向きの象さんには致命的なのです。
壮観をあまり堪能することなく準備し登り始めました。


出だし8mほどがバーチカル。左手は氷柱の側面でつららの集合体、右手は氷柱正面の水氷です。
左手はつらら破壊系、右手はレストのわずかな間にアックスが氷で埋まって行き抜けなくなるというクライミングで、スクリューセットもやや苦労しました。


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最後のほうになると少しずつ傾斜が緩んできて休めるようになってきます。パンプしたけどなんとかノーテンで抜け切りました。鼻が終わると次は耳(正確には耳の左の・・おでこ?)。岩に背中をつけてずりずり登ったら、昇天の氷柱のハングを巨大にしたみたいな傘氷に恐る恐る取り付きます。一応BDの黄色スクリューが突き抜けない程度の厚さがあって、打ち込むと予想以上に安心感があります。ここはほんの数手で超えて象の鼻完登しました。
(2P目が振り子なのでチームオンサイトとはいえないかな・・??)


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下降は左へトラバースしていって樹林帯の中を懸垂するのですが、なんか悪くて中途半端なところから懸垂を開始したら、結局同ルート下降っぽくなってしまいました。巨大なハングが沢山あるので懸垂ラインは注意が必要です。失敗すると笑えないドツボにハマる可能性あります。私たちは70mロープで行ったのですが、結局ルート上の残置アバラコフへ移動して3回でおりました。初めの70mは気が遠くなるようなロープ回収でした。ロープひっぱりのどさくさに紛れて久々にATCを落とし、ムンター懸垂というおまけまでついた・・。


丹渓山荘着は16時頃でした。帰りは満月が雲に隠れてしまって非常に暗い下山となりました。
新しいヘッデン、何にしようかなー。あ、あとビレイ器もorz
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ジャンル : スポーツ

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2006.10 山歩きをはじめる。
2007.9 クライミングをはじめる。
山岳同人「青鬼」所属のゆるふわクライマー。

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